VAGABOND 第13回
旬の果実カシス
7月に収穫時期を迎えるカシス。英名ではブラックカラント、和名ではクロスグリと呼ばれています。カシスの実は直径1cm程度の小さな球形で、果皮は濃い紫色、果肉は透明感のある黄緑色。ポリフェノール、特にアントシアニンを豊富に含み、肩こりや冷え性にも効果の期待ができます。主な産地はヨーロッパやロシア、ニュージーランドですが、日本では青森市が収穫量トップを誇り、「あおもりカシス」と親しまれています。リキュールやジャム、デザート、料理にも幅広く用いることができる万能な夏の果実です。
Promenade dans Kanazawaかなざわさんぽ
美術の小径
文化施設がいくつも集まる金沢の中心部。金沢21世紀美術館から中村記念美術館を経て、石川県立美術館のある本多の森方面へ登る石段は「美術の小径」と呼ばれています。兼六園からの辰巳用水が流れる小径は自然を満喫でき、夏の散歩コースにもおすすめ。登り切ったところから県立美術館広坂別館の方面へ遊歩道を進むと眺望台があり、金沢21世紀美術館の特徴的な外観を上から眺めることができます。
お菓子の歴史
カヌレ [Canelé]
正式名称はカヌレ・ド・ボルドー。フランスボルドー地方の伝統的な焼菓子です。Canneléはフランス語で「溝のついた」という意味があり、そこに地名を合わせ名付けられました。ボルドー女子修道院で古くから作られていた菓子とする説があります。ボルドーではワインの澱を取り除くコラージュと呼ばれる清澄工程で卵白を使用しており、大量の余った卵黄の利用法として考え出されたものと言われています。珈琲や紅茶ともよく合うカヌレですが、地元ボルドーではワインと共にカヌレを楽しむことも多いそう。お気に入りのワインとのマリアージュ、ぜひお試しください。
パンと漫画 「星旅少年」
「星旅少年」(著者:坂月さかな 発行元 :パイ インターナショナル 2022年)
「まどろみの星」を訪ね、残された文化を記憶・保存する、プラネタリウム・ゴースト・トラベル社(通称PGT社)の星旅人(ほしたびびと)・登録ナンバー303の物語。目玉焼きをのせたパンやTAMAGOサンド、ドーナツなど、物語をより印象付けるような食べ物がたくさん登場します。静かな夜に何度も読みたくなるおすすめの一冊です。
星旅少年コラボカフェ「そろそろごはんにします」
「星旅少年」(著者:坂月さかな/ 発行元:パイ インターナショナル)待望の第3巻の発売を記念し、ひらみぱんにて星旅少年コラボカフェを開催!一度は食べてみたいごはんから、ひらみぱんによるアレンジメニュー、「星旅少年」をイメージしたオリジナルメニューも。物語の世界に浸れる6日間です。