第23回のテーマは

いしる

能登の発酵調味料いしる

能登半島で古くから作られている伝統的な調味料。イワシの身やイカの内臓を塩漬けし、長期発酵・熟成させた魚醤で、芳醇な香りと深みのある味わいが特徴です。
能登ではいしるを薄めて野菜や魚介を煮た「いしる鍋」などの郷土料理があります。
お湯で割ると驚くほど上品な味わいのお吸い物に。様々な料理の隠し味に、コクを出したい時に便利な万能調味料です。
ひらみぱんではパンにいしるというこれまでになかったマリアージュを試み、いしるの塩気とコクがお酒にもよく合う絶品クロワッサンが焼き上がりました。

 今月のスタッフ考案パン

サブスク
限定品

バブカ

バブカを作ってみたかった。ちょっとアメリカっぽい感じでわかりやすいパンだけれど、作るのに非常に手間がかかります。
今回作るのはニューヨークで発展した、チョコレートのバブカ。ベルギー産のチョコレートを使っています。そのままでも美味しいけれど、軽くリベイクするとさらに美味しいです。

今月の担当 平見高広
ひらみぱん歴 13年
主な業務 代表取締役/シェフ
最近、坂本龍一の『put your hands up』をよく聴いています

食卓と絵本

「アライバル Paperback Edition」(ショーン・タン 河出書房新社 2023年)

欠けたティーセットのある出発前の食卓。鞄の中には離れて暮らす家族の食卓が幻想のように。新たな土地で巡り合った友との食卓。食卓ひとつひとつから様々な想いが伝わってきます。そしてこの地から繋がっていく希望を感じるラストシーン。セピア色が織りなす緻密な描写で、読者を一気に物語の世界へ誘う究極の文字なし絵本。

Saison des feuilles新緑の季節

金沢の街は一気にまばゆい新緑に包まれてきました。ひらみぱんの前の植栽も煌めくような黄緑、柔らかな淡い緑、鮮やかな緑など、様々なトーンの緑色を楽しめます。初夏に向けて赤いグミ、青いブルーベリーなどの果実たちが緑のキャンバスに彩りを添えてくれます。